■2010年 ハンガリー ケチケメートインターナショナルエアショー

オナカヘッタ!ハンガリー!
2010年夏、ハンガリーの小さな町ケチケメートで行われた国際エアショーに行ってきました。
ケチケメートは首都ブダペストから南西100kmにあります。エアショーはその外れにありますケチケメート飛行場で実施されます。
ケチケメートエアショーは東欧で1,2を争う大規模なエアショーで、旧共産圏・自由主義圏から多数の軍用機が参加しまます。
入場料は4000フォリント、日本円で1000円ちょっと。物価を考えると現地の人たちにはちょっと高めです。だいたい3フォリントで1円ぐらいだったのですが、現地での物価は日本と数字が同じぐらいです。例えばアイスクリームやジュースは100フォリント。日本円にして30円強。
なので、プチ成金になった気分を味わえます。全然お金減らない(・∀・)

エアショーの雰囲気はこんな感じ。ハンガリー人、お○ブ+入れ墨多すぎ。
ドイツもそうだったけど、ヨーロッパの中年は例外なく太ってました。

こんなのボリュームのメシを毎食食ってるから太るんだよ...。これ一食で24時間何も食べませんでした。
ホテルに戻ったときはもうぐったりで何か食べるとかそういう気力も無かったし、朝は朝で早く、食事どころではなかったのもありますが。
赤いリストバンドが入場券です。接着テープが見事に腕毛を巻き込んでまして、剥がすときにベリベリベリと痛かった。

■ケチケメートエアショーへの行き方
ハンガリー国鉄を使用しブダペスト ニュガティ(西駅)からケチケメート駅までおよそ1時間半。
切符売り場のオバチャンは高確率で英語が通じません。 でも、「ケチケメート! ケチケメート! リターンリターン!(指を二点間往復させて)」これで買えるので大丈夫。通じなかった場合に備えてメモ用紙にハンガリー旅行ガイドブックにあった文例を書いておきましたが、不要でした。会話はできなくとも魂が有れば意思は通じるのだよ。
もし、分からなくても大丈夫!ニュガティ駅に脚立持った日本人いっぱいいるから!(笑)

ケチケメート駅からはシャトルバスかタクシーを使いましょう。バスは流れに乗ればすぐ分かります。タクシーでも何百円かで済むのでどちらでも良いと思います。
ただ、帰りに要注意。駅行きのバスが全く分かりませんでした。そのうえ外国人から、「どれが駅行きだ?」と英語で聞かれる始末。知らんがな(・ω・)
ハンガリー人には英語が通じないので、明らかにハンガリー人には見えない私に聞かれたのでしょうか。
結局その外国人のあんちゃんが駅行きのバス見つけたらしく、丁寧にも教えてくれたお陰でカエルことができました。
バスの広場にタクシーがいたので帰りもタクシー使った方が楽かもしれません。

開門待ちの様子。この深い霧をみてください。絶望しました。

■土曜日 飛行展示
まずは飛行展示から行ってみましょう。(いくつか抜けているのがありますが、キニシナイ)
ハンガリー空軍は20機足らずの戦闘機しかない小規模な組織ではありますが、エアショーの規模は凄いものがあります。とくとご覧下さい。

■Mi-24 Csorike II

ステキな塗装のMi-24ハインド。
午前中は残念な天気でしたが、フレアを派手に放出して盛り上げてくれました。
ハインドは「チュンチュンチュンチュン」って音が鳴るのが可愛い。(実際に見たことある人じゃないと分からないと思いますが)

■Apollo Fox

おーこれは凄い。Apollo Foxという名の飛行機のようです。

■L-29 Delphin

昔のワルシャワ条約機構軍の共通ジェット練習機L-29。チェコジェットチームによる民間所属機です。
主翼はまるでレシプロ機みたいですね。

■スイス空軍 F/A-18

さて、いよいよ戦闘機の登場です。スイス空軍のレガシーホーネット。スイスのF/A-18は直角に曲がります。
いや、本当なんですって。グワシ!と機首上げしたと思ったら「コの字」に機動するんです。
写真じゃその迫力が伝えきれないのが残念です。スイス空軍凄い。

■セルビア空軍 G-4 スーパーガレブ

スーパーガレブとか誰が得すんだよ。婆ちゃんオレだよオレ!
旧ユーゴスラビアのソコ社製国産練習・攻撃機。綺麗にまとまっていてなかなかカッコイイ飛行機ですね。

■ハンガリー空軍 JAS39Cグリペン

ホスト国ハンガリーの新鋭戦闘機グリペン登場。まだ導入したばかりなのに派手な機動しちゃうんですね。
ハンガリー恐るべし。

お、フレアも投下しましたよ。ベイパーを照らして綺麗。

■ポーランド空軍 ビアロ・チェルボニ・イスクリ

最初のアクロチーム登場。ポーランド空軍のチームイスクラ。残念ながら悪天候のため編隊飛行のみで終了しました。
イスクラさんはチーム特集してますので、そちらもご覧下さい。
http://www.masdf.com/aerobatics/iskry/photo.shtml

■ルーマニア空軍ランサー (MiG-21)


天気もだいぶ良くなってきました。MiG-21の近代改修型ランサー登場!
MiG-21の飛行を見るのは初めてなので、思わず沢山シャッターを切ってしまいます。機動性は...原型が半世紀前の戦闘機ですのでお察し下さい。

■スウェーデン空軍 JAS39A グリペン

MiG-21を4.5世代戦闘機のグリペンで挟むという嫌がらせ。 原産国スウェーデン空軍のグリペン。
さすが運用歴が長いだけあってハンガリーに負けてられません。
グリペンの機動の良さはなんといってもロールレート! ともかくグルグルまわる。但し派手な動きはできません(^^;

■イタリア空軍C-27Jスパルタン


え!?


((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


C-27J機動を見るのは初めてではありませんが、ここまでやってくれるとは思いませんでした。
ループ、バレルロール、ナイフエッジとか双発輸送機がやる機動じゃないでしょう。
さすがアクロ専用輸送機C-27J! 機動終了後は会場拍手大喝采でした。イタリア空軍最高☆

■ハンガリー空軍/NATO C-17グローブマスターIII

ハンガリーはNATOに加盟しており、C-17の運用委託を受けています。
20機しか戦闘機が無い空軍なのにC-17...。

■スロバキア空軍 MiG-29


相変わらずミリタリー推力時の黒煙が特徴的なMiG-29。目が痛くなってきそうなピクセル迷彩もカッコイイ(・∀・)

■スイス空軍 パトルイユ・スイス

実に4年ぶりの見学となったパトルイユ・スイス。このチームはパートタイムで、訓練は二週間に1日しかしません。
その割にはなかなか楽しめる素晴らしいチームです。
http://www.masdf.com/aerobatics/patrouillesuisse/photo.shtml


どこでフライトしたんだか覚えてないヘリコプター(笑)

■イタリア空軍 AMX


軽攻撃機AMX。天草エアラインではない。サイドワインダーを搭載してまずまずの機動を見せてくれました。

■オランダ空軍F-16AM デモチーム

高名なオランダ空軍F-16デモチーム。新塗装に変って初めて。
アメリカ空軍のデモチームがスピードを活かした機動なら、オランダは旋回重視の機動。
全く同じ飛行機とは思えない特徴あるフライトをします。

この写真は航空情報2010年11月号の表紙に使って頂きました。

■クロアチア空軍 クリラ・オルイェ

クリラ・オルイェことウィングオブストーム クロアチア。
1000馬力級ターボプロップエンジンを搭載したPC-9Mによるステキな機動でした。
オルイェさんはチーム特集してますので、そちらもご覧下さい。
http://www.masdf.com/aerobatics/krilaoluje/photo.shtml

■スペイン空軍 F/A-18

スペイン空軍のレガホもスイス空軍にまけてません。
ホーネット独特の失速速度の低さを活かした低速機動はさすがです。

■フランス空軍ラファール

ラファールがキタキタキタキターーーーー(゚∀゚)ーーーー!!ラファールが見たくて4年も待った念願の展示です!


パワーすげええええええ!なんというか、へこたれない!垂直上昇しようが旋回しようがともかく速度が減らない!
ラファールの維持旋回率の高さは本当凄いです。レガホがグワシッ!と旋回してへこたれても、ラファールは速度エネルギーを残してます。


F-2やグリペンもそりゃ凄いですよ。でもね、それはあくまでも第4世代戦闘機の延長上として。
ラファールはこれらよりも一つランクが上。ともかく推力が凄いから速度も減らなければ加速力も強烈。


ラファールとタイフーン、どっちが凄いか...と聞かれたらちょっと答えに困りますが、これが4.5世代戦闘機の機動なんだな...
と、エアショー参加機の中で次元の違う機動性にただただ驚きました。


欧州デルタ三強の中でブッチぎりでラファールかっこいいしね。もう空自F-Xラファールで良いよ。


そんな機動展示だから、拍手が凄かった。C-27Jに負けないぐらいの大喝采。
一般人でもラファールが桁違いに凄いことが分かる。そんな内容でした。

■トルコ空軍 トゥルク・イルディズラーリ

トルコ空軍 トゥルク・イルディズラーリ=ターキッシュスターズ。 F-5A/Bの8機編成。
編隊飛行がうまいんだよね〜このチーム。凄くすきになっちゃいました。
http://www.masdf.com/aerobatics/turkishstars/photo.shtml

■チェコ空軍L-159B

見慣れたL-159。疲れたし暑かったので半分休憩時間にしてました。

■ベルギー空軍 F-16AM デモチーム

ベルギー空軍の有名なソロデモンストレーションチーム。でも何故か通常塗装の予備機によるフライトとなりました。
オランダ空軍と同じ機種で、しかも隣国ですから、相当ライバル心があることでしょう。

■スペイン空軍 ミラージュF1

もうすぐタイフーンに更新されるスペインのミラージュF1さんも機動飛行してくれました。離陸しか見たことがないので、機動は初めて。
そういえばミラージュF1は空自のF-4とF-15選定時に両方顔出してるんですよね。 フライトを見る限りではF-4で正解だったな。
という感じでしょうか(・∀・)

■イタリア空軍 フレッチェ・トリコローリ

世界最高クラスのアクロチーム フレッチェ・トリコローリ。
見たくて見たくて見たくてしょうがなかったフレッチェをようやく楽しめました。うん。噂通り最高の機動でした。
http://www.masdf.com/aerobatics/freccetricolori/photo.shtml

■ハンガリー空軍 空対空・空対地デモ

最後のデモンストレーションフライトが始まりました。このエアショーを最後にグリペンに機種更新されMiG-29は退役します。
つまりMiG-29最後の晴れ舞台。しみじみ...。


ってんんん!!!?何故かMiG-29にグリペンが襲ってきた!!!!!


逃げるMiG-29。追うグリペン。突如としてドッグファイトに。


はい、キル。またMiG-29はヤラレ役ですか...。
ちなみに、MiG-29の背中に描かれてる戦闘機は、イタリアのレジアーネRe2000を第二次大戦時にハンガリーがライセンス生産した「ヘジャII」


ドッグファイト終了後はグリペンによる空対地デモンストレーション。
フレアをまきながらオヤジのはげを爆撃(>_<)


続いて抱かれたい悪役ヘリコプター1位のハインドさん登場。逆光のハインドさんの迫力は異常。
ハンガリーではヘリコプターも空軍が運用してます。


兵員室から機銃掃射してMi-8ヒップのレスキューを支援してました。


An-24とグリペンによる編隊飛行後、グリペンが離脱。


さて、楽しかったエアショーもいよいよ終わりが近づいて参りました。
さっき交戦してたMiG-29とグリペンで編隊飛行。そして最後のブレイクにてMiG-29は派手にフレアを一斉放出しました。


あ〜〜楽しかった。朝は酷い天気でどうしようかと思いましたが、終わりよければすべてよし。素晴らしい天気とエアショーとなりました。
これにてブダペストに「帰宅」します。帰りの電車内ではぐったり。

■日曜日 飛行展示

さて、二日目日曜日です。ハンガリー滞在も四日目になり、美しきブダペストの街に愛着もわいてきました。
前日同様ニュガティ駅から鉄道でケチケメートへ向かいます。この日も前日と同じような天気。
朝はヒドイ霧で絶望しましたが、時間が経つにつれ真夏らしい好天に恵まれました。
基本的に飛行展示のプログラムは殆ど変わりません。ですが一部のフライトが追加されたりと、日曜の方が少しだけ充実していました。
二日目は最前列に陣取りました。同じような写真を掲載しても仕方ありませんし、中身はさらっと、タクシー多めに紹介したいと思います。

ハンガリーMi-2

スモーク凄いMi-2。今は退役してしまいましたが、以前は空軍の航空救難に使用されてました。

■Po-2

嫌がらせで有名なポリカルポフPo-2。ゆっくり飛びます。自家用機として1機欲しいですね。


ピラタスの練習機、左がオーストリア空軍のPC-7、右はスロバキアのPC-9



マレブハンガリー航空塗装のリスノフLi-2。DC-3のソ連版。



レッドブルのアルファジェットも飛びました。どうやら攻撃機型のようです。
本当この会社は沢山の飛行機所有してますね。


L-29デルフィンとYak-52。どちらも冷戦期は東側共通の初頭およびジェット練習機でした。
L-29は視界が悪そう(^^;


アントノフAn-2 レシプロ単発なのにこの大きなボディと、10名に達するペイロードは凄い。


ポーランド空軍 ビアロ・チェルボニ・イスクリ。本日もアクロチームトップバッターを務めます。
http://www.masdf.com/aerobatics/iskry/photo.shtml


戦闘機一番手、ハンガリーのJAS39C。美人さんですよねえグリペンは。


セルビアのG-4スーパーガレブ。



ルーマニア空軍のランサー。単座も見たかった。
いかに性能向上を果たしたとは言えさすがに寄る年波には勝てず。


ハンガリー空軍のハインド。派手にフレアを左に右にと数回連発投下。フレア最高!(・∀・)


昨日は飛行しなかった「ブライトリングジェットチーム」登場です。
民間企業のアクロチームの割にレベルたけえ。オリジナリティ溢れる機動が多く、とても楽しめました。


4.5世代機キター!(・∀・) オーストリア空軍のタイフーン!
さあ、その機動性のすばらしさを見せておくれ。ラファールに負けるな!
と、思ったのですが、2パスして帰りました。静浜のF-15状態でがっかり。 マジ何しに来たんだ。


タイフーンがカス機動を見せた後はうってかわって素晴らしいポストストール性能を発揮するスイスのF/A-18。
スイス人は思いのほかF/A-18を上手く操る。特に低速機動凄いですよ?


スロバキアのデジタル迷彩MiG-29。


あ、そういえばこの子、地上滑走中はエアインテーク閉じるんでしたね。ミグはくさるほど見たことがありますが、
実際閉じているのを見るのは初めて。


アエロナウティカミリターレなアクロ専用機C-27Jはこの日も大暴れして会場を盛り上げました。


同じくアエロナウティカミリターレ AMX。


L-39。さあ、少しずつ晴れてきましたよ!


スウェーデンっ子のグリペン。


アントノフAn-26。もうすぐ退役。C-27Jとなる予定です。


意外にレベルの高い、クリラ・オルイェ、クロアチア。最高です(・∀・)
http://www.masdf.com/aerobatics/krilaoluje/photo.shtml


NATO/ハンガリーのC-17。大きいくせに機動性良くて見応えがあります。



オランダ空軍F-16デモチーム。この日もステキな塗装をキラキラ輝かせてました。


スペインのホーネット、スパニッシュホーネット>略してスパホらしい。スイスに負けないフライト。


はい、今年の主役来ましたー!一人段違いなアクロを行うフランス人のラファールさん。
前日さんざん褒めましたので、繰り返しませんが本当凄い。

ね、これ見てよ。観客もラファールだけ反応が違うでしょう?(全て土曜日撮影)
ともかく、誰が見てもラファールが一番凄かった。


だから、タクシーも最前列に張り付いて何とかイケメンのフランス人のカッコイイシーン撮ろうとするじゃん?
そしたら前にトゥルク・イルディズラーリのF-5が居て邪魔するんです。ブラストの陽炎でゆがむゆがむ。


トルコ空軍 トゥルク・イルディズラーリ=ターキッシュスターズ。
この日も良い天気。一番良い時間にフライトしました(・∀・)
http://www.masdf.com/aerobatics/turkishstars/photo.shtml


おお、なんかブライトリングジェットチームがまた出てきました。良い天気になったしもう一度?
とか都合の良い解釈してみたくもなりますが、案の定お帰り遊ばせになりました。


チェコのL-159音がうるさい。



おーーー、ベルギー空軍F-16デモチーム、昨日はノーマル塗装の予備機でしたが、今日はちゃんと特別塗装機を出してきました。


フレアフレアフレアフレアフレアフレアフレアフレアフレアフレア! 大切なことなので10回言いました。最高(*´Д`)


欧州小国のF-16デモチームは皆レベルが高くて楽しめます。



スペインのミラージュF1さん。もう退役寸前ですから、多めにシャッターを切ります。もったいない。



アクロチーム最後の登場は、やっぱりイタリア空軍 フレッチェ・トリコローリ!
一日目は演技を失敗して(笑)一部キャンセルとなってしまいましたが、二日目はフルショーで楽しめました。
http://www.masdf.com/aerobatics/freccetricolori/photo.shtml


さて、最後のハンガリー空軍による航空戦デモンストレーションが始まりました。フレッチェのクルーの視線もMiGに釘付け。


で、やっぱりグリペンが襲ってきました。先輩のMiG-29を追い回します。完全にヤラレメカ扱い。
続いてグリペンがフレアを投下しながら地上攻撃デモ。



悪役のハインドさんと、その片棒のヒップさんによる、戦闘捜索救難デモ。2機のハインドで地上攻撃しながら、
ヒップが救難を実施します。


ミグさんとグリペンさん仲直りして編隊フライト。ああ、最高の二日間でした。終わって欲しくないな...。


最後にミグさんもヒドイ黒煙とフレアをばらまいて全飛行展示終了。
MiG-29退役前の最後の晴れ舞台でした。

日本の航空祭って飛行展示が終わった後のBGMは好例の「蛍の光」ですが、ケチケメートエアショーは違うんです。
なんとドヴォルザークの新世界第4楽章。一体何が始まるんです???
そうか、ドヴォルザークってハンガリー人か。と、その時は勝手に納得してましたがチェコ人だったようです。

この曲を聴くとアムリッツァ星域会戦前を思い出してしまう私。
「敵との予想交戦時間は!」「およそ6分!」「よし、全艦総力戦用意!総司令部及び第13艦隊に連絡、『我、敵と遭遇せり』とな!」
ほら、スラスラ台詞が出てくるくらい。もう終わってクタクタの筈なのに血が煮えたぎってきます。(ちなみに好きなキャラは軍務尚書です。絶対上司にしたくないけど)
嘘、疲れました。死にそうです。この日一枚目のMi-2の写真は8時20分、最後のMiG-29の写真は18時35分。
真夏の日差しの下10時間余り休み無しでずううううううううううううっっと飛行展示
これね、いくらエアショー好きな人間だって、娯楽とは思えないです。修行です。
昼飯?トイレだと?我に余剰時間無し、その場で見学して果てろ。言いたいことがあるならいずれ入間で聞く。
でもまた修行しちゃうけどね!(^∀^) ・・・欧州エアショーの見学は体力のペースに合わせて計画的に!

■地上展示
最後に地上展示編です。ヨーロッパのエアショーは地上展示だけでも見る価値があります。殆ど全て午前中の天気の悪い時間帯に撮影。
ともかくね、ケチケメートはとんでもなく広いの。横田オープンハウスくらい? いや、その数倍!


まずは飛行展示機の列線。以下コメントあっさり目でいきまーす。


MiG-29。コックピットを公開してまして乗る気満々だったのですが、時間的な理由から諦めました。残念(+_+)

R-60エイフィッドAAMと、単純な構造がみてとれるGSh-301 30mm機関砲。


MiG-21機首部。詳しい型番は忘れた。レーダーに接続するであろうパラレルポートが古くささを感じさせますね。
右はMiG-21のエンジン。ノズルが外されアフターバーナーの作動機構(枝みたいなもの)が丸見えです。
同心円の構造体はヴェイパーガッター。これがないと乱流でアフターバーナーが吹き消えてしまいます。


上の機のコックピット。レーダーがあるので後期型であることは間違い無いはず。
同機関砲、GSh-23L。ロシア製戦闘機の機関砲はシンプルでいいですね。


「う、うごくぞ、こいつ!ぼくたちもたたかうぞ!」
「てきせんしゃはっけん! せんしゃのじゃくてんは...えーと、たいせんしゃみさいるはっしゃ!」
Mi-24ハインドに乗った僕ちゃんたち凄く楽しそうです。


1日目は僕ちゃんたちに占領されていたので、二日目にパイロット席に乗りました。東側機に乗るの初めて(´∀`)
ロシア語表記のコックピットは新鮮です。文字が全然読めませんけどね!

やっぱりコックピットは丸形アナログ計器がたくさんあった方が良い。グラスコックピットは味気なくていけない。


ハインドのキャビン。輸送任務を兼ねる攻撃ヘリコプターだけあって広々してます。ですが、立って歩くほどのスペースはありません。
「同志に核を打つんですか!!」とかMGSごっこしようかと思いましたが、一人だったのでやめました(・ω・)
右はフレアディスペンサーと、僕ちゃんが覗いてた光学センサー。


世界で最も生産されたヘリコプターとして有名なMi-8ヒップ。武装も施されてます。
ヒップの名の通りおしりの大きな広々とした貨物室を有してます。大きくてさぞ使い勝手の良いヘリコプターだったでしょうね。

 
カモフKa-26 飛び出たエンジンポッドが可愛い。





ドイツ ユーロファイター。超影が薄かった。


ルーマニア空軍のランサー単座型。飛行展示は複座でしたね。ルーマニア空軍ではMiG-21よりも先にMiG-29が退役してしまいました。
さすがのランサーもまもなく退役で、4.5世代戦闘機へと機種更新される予定です。


今回一番のレア機。F-16I「スーファ」
ある意味特殊な国イスラエルの戦闘機だけあって、メンインブラック(黒服の男)が警戒してました。


F-16Iうひょー(´∀`*)
軽量戦闘機とか低コスト戦闘機とか言われてた時代のの原型がないこの重装備!
ミサイル接近警報装置やドーサルスパイン、コンフォーマルタンク...戦闘機マフィアが地の底で泣いてます。

  
イスラエル製の500ポンド弾頭空対地巡航ミサイル「デリラ」射程200km↑


同じくイスラエル空軍のC-130。やっぱり警戒が凄かった。


珍しい機に圧倒されて普通にスルーしてしまったストライクイーグル。


お、ウクライナのフランカー!塗装かーーっくいい(・∀・)
やっぱ、フランカー系列機は近くで見ると巨体に圧倒されます。実際に見たこと無いと分からないんだよね。この感覚。


ハンガリーとスロバキアのMiG-29


スペイン C-295 CASA製の輸送機。初めて見た。


ドイツのIDS見慣れてる。


セルビア空軍のG-2ガレブ。初めて。なんだか可愛い小鳥が描かれてますね


可愛い小鳥その2。


チェコ L-159 凄く...サメです。
左の機は機銃ポッドにサイドワインダー搭載の軽攻撃機形態。商売しに来たんでしょうか。


同じくチェコ。グリペン。


入間にもこれがあります。絶対やりたくない(・∀・)


ブルガリアのPC-9 黒い塗装良いなあ。


お、SR-22。グーグルアースに付属してる機(笑)


ハンガリー空軍の退役機ドーン!

 
もう一発ドーン!もう、この辺はくさるほど見たことある機種だからトバしてました(^^;


SA-6ゲインフルと戦車輸送車
ロシア製の装備がNATOコードで紹介されているあたりに違和感を感じます。(フランカーもそうでしたが)
もちろんハンガリーはNATO批准国です。


第二次世界大戦関連色々。コスプレ良いですねえ〜(・∀・)


ちょっとそれっぽくしてみた。


こちらは第一次世界大戦。
そういえば第一次世界大戦の引き金を引いたのはオーストリア・ハンガリー帝国でした。


さて、これにてハンガリー・ケチケメートエアショーは終了。ケチケメート駅にて乗車するブダペスト行きを待ちます。
何か凄い装備の武装警察が降りてきた。((((;゚Д゚))))


ハンガリー国鉄の二等車にコトコト揺られながらこの日のうちにブダペストへと帰りました。
同室したハンガリー人「どこから来たの?(英語)」
「日本です」
ハンガリー人「ヤーパンヤーパン!あqdrftgyふじこlp;@(ハンガリー語?)」
体重が2倍はありそうなハンガリー人大はしゃぎ。何言うてるのかさっぱり;;
ハンガリー人「オリエント*+¥%$#!オリエント!」

辛うじてオリエントという語だけ聞き取れました。彼らは自らをマジャール人と言い、マジャール人は西暦1000年頃にヨーロッパへと侵出してきたアジア系遊牧民がルーツと言われています。だから我々は同じ先祖を持つ兄弟だ。みたいなことを言ってたんだと思います。
その後、ハンガリー人と超強い力で握手を受けサヨナラしました。手が痛いです(^q^)

翌日はドイツのフランクフルト経由で帰国。

フランクフルト>東京路線は念願のA380!
実はA380に乗りたくてルフトハンザを選んだのです。A380は本当静かで快適な飛行機でした。特にエンジンの音などは従来機に比べれば聞こえないと言っても差し支えないレベルだと思います。なにせひそひそ会話が普通に聞こえるレベルですもの。隣がドイツ人?の赤ん坊連れだったので、成田到着まで静けさとは無縁でしたけど(笑)
機内で一睡も出来なかったので到着後は眠くて眠くて仕方ありませんでした。パーキングエリアで仮眠を取りながら、自宅までゆっくりとクルマを走らせ、帰宅とあいなりました。


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