IMG_4067.jpg(74485 byte) 台湾桃園国際空港 (中正)航空科学館 2009年夏
Taoyuan Aviation Museum


行き方
屋外展示場
屋内展示場

台湾桃園国際空港 航空科学館は、交通部民間航空局が国家文化建設政策により航空史料を保存し、一般民衆の認識を促し、民間航空事業を推進発展させるために設立されました。1981年10月31日、故総統蒋介石誕生記念日に正式開館しました。 ー以上。公式サイトのコピペ。
本館は、その名の通り台湾最大の国際空港である桃園国際空港に隣接し建設された航空博物館です。桃園国際空港は2006年まで中正国際空港と呼ばれており、本館も中正航空科学館という名称でした。しかし2006年に桃園国際空港へと改名されたことを機に、博物館の名称も単なる「航空科学館」に改称されました。なお、中正とは蒋介石の事。蒋中正 字が介石なのです。
蒋中正介石とか書くと、「名と字を一緒に書くなよ」...とか、三国志オタに因縁つけられるので注意しましょう(´ー`)
規模的にはそんなに大きくありません。屋外の展示を見るだけでしたら、1時間もあれば十分に見て回れると思います。
私はどうせ時間があるからと割り切って、屋外に1時間半、屋内に1時間半の3時間ほどかけてゆっくり堪能してきました(このペースでル・ブルージェみてまわったら三日はかかるなと思うぐらいに)。また、帰国時にも空港に3時間前に到着してしまったので、時間つぶしに1時間だけ見学しました。
かなりの不人気スポットらしく、たまに見かけた家族連れが何組か居たぐらいで、ほとんど貸しきり状態で見学することができました。ただ、飛行機の状態はあまりよろしくありません。というか最低です。ギアの収納部は何故か塞がれてるし、キャノピーは傷だらけの上変色してしまってるし。塗装だってこれ普通のペンキ塗ってるんじゃないの?って感じでした。

F-100だったかな?に貼ってあった銘板。模型だと...(^ω^#)ピキピキ
屋外展示は無料で見学できます。

■行き方

桃園航空科学館は海外の航空博物館のなかで、もっとも行きやすいと断言できます。漢字で案内が書かれていますのでぶっちゃけ日本語が出来れば普通に行けます。というかこれで迷うようなら国内旅行すら無理。
空港のターミナルから1時間に1本シャトルバスが出ているので、それに乗ればOKです。
ターミナル2(全日空、日本航空、中華航空、エバー航空などを利用する場合)からは、到着後に直接行く場合は税関通過後左にすすみ、突き当たりを左に。あとは通路をまっすぐ歩けばシャトルバス停前に出ます。第一第二ともターミナルはそれほど広くないので、すぐに分かるはずです。バス停の前にエアコンが効いた待合室が有るので、ゆったりまったり待ちましょう。
シャトルバスは毎時20分にターミナル1を発、毎時25分にターミナル2を経由し、毎時30分に博物館に到着します。乗車時間は実際5分も掛かりません。数分はやく到着してもそのまま出発してしまうようです。ご注意を。バス待ちで時間を無駄にしたくないならタクシーを使っても行けます。たぶん200〜300円程度で済むはずです。歩道らしきものは無いので、徒歩で行けるかどうかは不明。
NEC_0040.jpg(85864 byte)
ターミナル2のバス停と時刻表。月曜日にはシャトルバスの運行が無いようです。

NEC_0043.jpg(131805 byte)
こちらは航空科学館のバス停の時刻表。
バス停は航空科学館の中にあります。どうせ目の前(F-86から歩いて30秒)だから時間ギリギリでいいや。とか横着してると、早く着いたバスに置いてかれるので注意。でも、航空科学館前は空港行きの4車線ぐらいの広い道路なので、いくらでもタクシーが走ってます。
私が乗ったシャトルバスの運ちゃんがヘンなオッサンで、演歌?を歌いながらリズミカルにハンドルをパシパシ叩いてました。
乗客は私しか居なかったので少し怖か...いや、笑い死にそうでした(爆笑)
科学館に到着したら、こっち見て「はーお?(´・∀・`) (いいかい?)」って。思わず「はお!はおはお!」って返してしまいましたが、オッサンは「ぷーはお(不好)」ですから!!!

建設中だったターミナル2が完成後、ダイヤが変わる可能性があります。公式サイトも確認してください。
http://www.taoyuanairport.gov.tw/japanese/news/museum_j.jsp

■屋外地上展示
バスを降りたらすぐそこが屋外展示場で、無料で見学できます。
展示されている飛行機は360度あらゆる方角から眺められるように配置されています。

・北美航空公司 F-86F 軍刀 戦闘轟炸機

日本でもおなじみのF-86Fセイバー=サーベル=軍刀。
1954年から67年の13年間の間、台湾海峡上空において数度と中共vs国府軍(台湾)の空中戦が行われました。
朝鮮戦争後、F-86をもっとも大規模な空中戦に投じたのは台湾空軍でした。
台湾側の公式戦史によると、F-86Fは撃墜31に対し損害0というパーフェクトゲームを達成していることになっています。
私の持っているいくつかの資料には台湾空軍の損害2機となっていますが、とりあえずここでは航空科学館側の資料を尊重して0ということにしておきます。ついでに言えば撃墜数も眉唾物です。(どちらにしろ圧勝だったことにかわりは有りませんが。)

そんなわけで本機もキルマーク付き!
共匪を3機を撃墜したそうです。 しかし共匪とは凄いですね。匪賊ですよ。アカの国賊。21世紀のこのご時世に未だ賊軍扱い。

台湾海峡上空戦(金門馬祖上空戦)においてもっとも規模が大きくかったのが1958年9月24日の9・24空戦です。
1日の間にのべ91機が空中戦に参加し、損害無しで中共のMiG-17を11機を撃墜するという朝鮮戦争や中東戦争並みの大空中戦が展開されました。
10:40第一次空戦 台湾 F-86x18機 VS 中共 米格17(MiG-17)x15機 9機撃墜、損害無し
10:43第二次空戦 台湾 F-86x8機 VS 中共 米格17x14機 1機撃墜、損害無し
15:35第三次空戦 台湾 F-86x12機 VS 中共 米格17x24機 1機撃墜、損害無し
圧倒的劣勢の中、戦果を挙げて帰ってくるなんて。しかも被撃墜ゼロで!
本空戦の撃墜王は第一次空戦における銭奕強上尉(大尉)の2.5機でした。

9・24空戦では航空戦史に新たな1ページを刻む出来事がありました。
AIM-9響尾蛇(サイドワインダー)の実戦デビューです。有名なのでご存じの方は多かろうと思います。
史上初めて空対空ミサイルが実戦に投入され、総撃墜11機のうち、4機がサイドワインダーによる撃墜でした。
機体に突き刺さった不発弾をソビエトが回収し、AA-2(K-13)アトールになったとかよく言われますが、真相は不明。
私はこの説に疑問を抱いてます。損害を受けた場合、通常僚機に確認させますからいつ爆発するかも分からない不発弾を抱えたままフツーに巡航して、着陸するとは思えません。AA-2はサイドワインダーのコピーですから、何かしらのルートで手に入れたことは確実ですが、私は自爆タイマーが起動することなく地上か海上に落ちたものを拾ったのではないかと思ってます。 根拠? ぶっちゃけ私の妄想(・∀・)

風向きによっては離陸する飛行機を見ることができます。使用滑走路が反対だった場合は残念ながら着陸は見えません。
なお、9・24空戦における中共側発表の損害は4機ということになっています。台湾側の11機撃墜に比べるととても少ない数字ですね。両者とも損害だけは信用できそうですからキルレシオ4:0が真相に近い数字に思われます。

そんなF-86軍刀式も温暖な台湾の地で翼を休めています。
30度を超える気温と湿度80%以上のむんむんで、金属の機体にとっては過酷な環境ですが(^^;

・北美航空公司 F-100A 超級軍刀 戦闘轟炸機

センチュリーシリーズの一番手にして世界最初の超音速戦闘機。ご存じスーパーセイバー=超級軍刀式。
なぜか機体の説明がなく、本機に関する資料もあまり展示されてなかったので、特に書くことがない...。

F-86軍刀式と違い、偵察型が撃墜されています。
左翼(向かって右)だけ、なぜか前縁スラットが降りてます。インテークのカバーも取っ手がない。というか開けられたくないのか。

サンダーバーズの塗装に似てるっていっちゃらめぇ(><;)
中華民国の国旗は「青天白日満地紅旗」と言いますが、赤は革命によって流れた血、白は平等、青は民主主義を表しているそうです。
この模様はそれを表しているのでしょう。

そういえば、今まで見てきたF-100は土色ばかりで銀翼の機を見るのは初めてだったかも。
シルバーの機体に青天白日旗のラウンデルが映えます。ラダーも青と白で塗られていますがF-86とストライプの本数が同じ12本ですね。ラウンデルの青天白日旗の12本ですから関係有るのかもしれません。
で、調べてみたら「12本の光芒からなる白日(白い太陽)は1年の12か月と干支の12支、12宮、12刻を表わし、中華民国の絶え間ない進歩を象徴している。」って、ウィキペたんに書いてありました。

・麦克唐納飛行機公司 RF-101A 巫毒 偵察照像機

センチュリーシリーズ2番手。長距離超音速戦闘機F-101Aの偵察型。巫毒式=ブードゥーです。
巫毒は「wu du」と発音するようなので、たぶん音で当てた字だと思いますが、呪術で有名なブードゥー教ですから巫毒とはよくもまあうまい字を当てたものです。

機種部の窓には合計6機の偵察用カメラが搭載されました。
中国大陸に偵察侵入すること191回!

超音速機にしては主翼のキャンバーにかなりの厚みが有ることにとても驚きました。特に主翼付け根辺り。
主翼でひげが剃れる(と揶揄される)F-104とはえらい違いです。
やっぱ写真なんかで見てばっかではダメですね。足をつかって実物そのものを見ないとピンときません。
(垣根が綺麗だ)
主翼の後縁が中央まで前進し、そこから半分は後退するというユニークな特徴が面白い。
アスペクト比も小さいし、面積も小さいことがよく分かります。一世を風靡したエリアルールもまだ適用されていません。

一転してこの時代にありがちなT字尾翼。そしてありがちな高迎え角時のピッチアップ癖に悩まされました。
亜音速から超音速の過渡期に登場した戦闘機(偵察機)だけあって、両方の特徴を持っており実に興味深い飛行機です。

F-101はともかくたくさん撮った。撮って撮って撮りまくりました。載せたのの倍ぐらい。時間は腐るほどあったので(´ー`)
台湾空軍には22機が供与されましたとさ。

しっかし垣根の緑が美しいですなあ。飛行機撮り的見地からすると邪魔とも言えなくもありませんが。
ちょっと前までボーボーの伸び放題だったようで、最近綺麗に伐採されたみたいです。空も綺麗だし運が良かった。

・洛克希徳航空機公司 F-104A 星式戦闘機

おなじみスターファイター=星式戦闘機。本機はA型。G型=J型しか見たことが無かったので新鮮です。
GやJ型とはとは尾翼の形状が異なります。

M61バルカンを最初に搭載した戦闘機ですが、バルカンは中国語で「火神砲」と書きます。
漢字格好良すぎる。(>_<*)
SAMは「天弓」、AAMは「天剣」という名前を付けていますが、センスが良すぎて嫉妬。
陸自なんて「ニンジャ」だの「バディ」だの「スカイシューター」だのダッセー愛称つけて速攻で黒歴史化したというに。

なんか説明板に米格19(MiG-19)を落としたとか書いてあるんですが、撃墜マークは見あたりませんでした。
F-104が落としたというだけで、本機が交戦したというわけではないのかな。

・諾斯羅普公司 F-5A自由闘士 戦闘機

なんで「スターファイター」は「星式戦闘機」なのに「フリーダムファイター」は「自由式戦闘機」じゃなくて「自由闘士」なんでしょう。タロンやタイガーIIは何度か見たことが有りますが、F-5Aを見るのは初めてでした。

台風の国だけあって、がっちり拘束されています。無人で飛んでいったらシャレになりませんからね。
台風はときに70m/s(252km/h)以上の突風が吹き荒れますが、F-5が空中に浮くには十分な速度です。

平べったい。アンテナを搭載するには不利な機首形状ですが、元々たいしたレーダーを積むつもりが無かったから出来た形なんでしょうね。
搭載機銃はM39 20mmリボルバーカノン。1,500発/分を2門。火神砲のちょうど半分ですね。


・洛克希徳航空機公司 T-33A 梯鳥 教練機

Tバードが「梯鳥」ですか。無理矢理すぎやしませんか?せめて丁鳥にするとか(笑)
よく見るとこのT-33には機銃口があります。ブローニングcal.50を装備した地上攻撃能力を持つAT-33のようです。

T-33にしてはめずらしくウィングチップタンクが外されています。燃料の配管はどれ?どれ?
タンクは地上での着脱こそ可能ですが空中投棄はできません。翼端つり下げ式のF-80とは違います。

クルマが通るわけでもあるまいし、このガードレールは興ざめします。

・格魯曼航空機工程公司 S-2追跡者
  
海上自衛隊でも長らく運用されていたのに、見たことがないS-2トラッカー。

・道格拉斯公司 DC-3 信天翁

蒋介石総統の専用DC-3「美齢号」
メイリン「これはトムのペンですか?」
クミ「いいえ、ケンのペンです。」
こんな会話する奴はいない。
ああ、そういえば帰国日に台南駅で新幹線を待っている間、日本語会話集という本を立ち読みしたのですが、酷い例文ばかりでした。
「景気が悪いので契約社員を雇用します」
「僕はのろまでドジだからガールフレンドができない」
「あの人はカンニングをして退学になった」
全編に渡ってネガティブな内容が続きます。これ編集した奴どこのドイツの台湾人だよ。(>_<)

蒋ちゃん専用機の後は民用航空局の調査機として運用されたみたいです。日本で言うところの国交省航空局のフライトチェッカーかな。
看板には「DC-3 信天翁」とありますが、しんてんおう?ってなんぞや?
辞書ひいたらアホウドリだそうで。アホウドリってアルバトロスじゃん?なんで?ダコタやスカイトレインと何の関係が?

だーかーらー、足の格納部ふさぐのやめろと。

旅客・貨物機として見ればとても小さい機体です。

・T-28A啄木鳥

T-28トロージャン=啄木鳥=キツツキ そういう意味だったのね。
とおもったら、トロージャンってトロイア人という意味のようで。なんでウッドペッカーよ?
啄木鳥と書いてトロージャンって発音するのかと思ったら「zhuo mu niao」って読むみたい。謎。

「学好戦技殺共匪」
うわー...よめねーけど「アカの国賊を殺すために技術を学ぶ」みたいな凄いことが書いてあることは理解できる。
ちょっと引くわ。これ。(笑)

・T-CH-1中興 教練機

中興はT-28トロージャンを原型に設計した、台湾最初の国産機ですって。
実際見るとかなり大きいです。初等練習機にしてはなんでこんなにでかいんだと思ったら、こいつのタービンエンジンは1450馬力ですって。というと中興は高等練習機なのか。

・格魯曼航空機工程公司 HU-16 信天翁式救難機

また信天翁=アルバトロスです。
確か、日本にも各務ヶ原に有りますな。
機首に「敵殺是就援救」とあります。敵にやられたらすぐに助ける。みたいな意味でしょうか?
1956年から1987年の間に海難救助、傷病者の輸送、哨戒、監視など15,758回のミッションを行い、125人のを航空要員および海上遭難者を救助した。とあります。

■屋内地上展示

「やあ!ボクは偉大なる正当中国の総統、ショウちゃんだよ。」
「おっと、ここから先は有料だよ。向かいのカウンターで30元(120円)払ってね。」
「それと入場前にボクの前で永懐領袖蒋公万歳!!と叫びながら三跪九叩頭の礼をとってね☆」


寒いのはギャグだけでは有りません。エアコン効き過ぎてマジ寒い。外との温度差ハンパねえです。
屋内に入るには入場料が必要ですが、タダ同然なのでさっさと支払いをしてしまいましょう。

中国空軍信条!
ひとーつ! 風雲急を告げる時、飛行士は国のために死ぬことを誓え!



あ!これは!前年にパリのル・ブルージェ航空宇宙博物館で見た日中混合の意味不明な絵じゃないですか!
月面にある「奇肱」という国から家出してきたお姫様を迎えに来た、半裸メタボのオッサン達の図だったのか。
なんだ、かぐや姫の牛車のことでしたか。納得。
フランスではKi-Kungとなってましたが、こちらではChi-Kungですね。謎が解けた気分です。


なんか孔明燈とかよくわからん熱気球を説明しているようです。まて、あわてるな。これは罠だ。


中国人として初めて飛行機を作って飛ばした人。馮如さん。叔父についてってアメリカに渡り、1909年、27歳で飛行機を製造し、アメリカでとばしたようです。
1911年に中国に持ち帰りフライトを実施しましたが、墜落。若くしてその命を散らしてしまいました。
日本で初めてフライトを実施した徳川大尉がフランスからファルマン機を輸入しとばしたのが1910年ですから、ほとんど同じ時期ですね。

・華僑精神号

華僑精神号はその名の通りアメリカの華僑、蔡雲輔さんがサンフランシスコから台湾の台北・松山飛行場まで24日を掛けて太平洋を横断しました。これはセスナC172スカイホークでしょうか?


華僑精神号の対面には何故か日本人フライトアテンダントの安藤さん。


館内は実機は少ないのですが、模型がたくさん展示されています。
なになに? P-40とI-15に追われる零戦。 いやこれどう見てもI-16なんですが。
フォッカー1型(Dr1のことかね)を追いかける駱駝式。ああキャメルですね。
噴火式vs戦米式109 スピットファイアとメッサーシュミット109ってことね。


日帝の隼。なんかインドネシアのラウンデル付きが居ます。
そういえば初期のインドネシア空軍は日本が残していった戦闘機をしばらく使ってたんですよね。


左の零戦。なんかやけに寸胴な気がする。


岡山の空軍軍史館でも紹介しましたが、筧橋の空軍軍官学校上空における航空戦は、中国空軍にとって最初の一歩目と言っても良い記念すべき完全勝利で、霍克3型「カーチス・ホークlll」で日帝の96式重轟炸機(96式陸攻)を損害無しに6機を撃墜したことになっています。
なお民国暦は+11で西暦に変換できます。


劉粹剛さんは中国のトップエースパイロット。11機を撃墜し「空軍紅武士」と呼ばれたそうですがレッドバロンの意のようですね。
英語が読めなくても上の中国語が何となく読めますよね。 繁体字万歳。簡体字つかって読めなくした中共はホロン部。
「日本最新型之65式駆逐機」って何でしょう?英語ではmost advanced fighterとなっていますが。
37年で最新式となると96式艦戦か97式戦ですが、何となく65という名前からして95式戦/艦戦のような気がします。

 
屋外展示の写真でえらく目立っていた展望台。空港が一望できます。


何の飛行機か忘れた。右はT-34だった気がする。


RRのAvonとGEのJ79。エンジンもいくつか展示されていました。


日本製の充電器で、アメリカから援助されたP-51Dマスタングに搭載したよ!だそうです。


セスナC150


ベルOH-13


ロケット(火箭)の展示です。昔の携帯型MLRSですかね(・∀・)


サターンV型だけブチぬけて大きいです。


月面で使用された本物の宇宙服だそうで、アメリカから7000ドルで購入したみたいです。


続きまして台湾海峡上空戦の烈士達。
銭奕強上尉の2.5機を筆頭に共匪を圧倒したそうです。ま、半分以上は誤認でしょうが。
ここからは共匪滅多打ち・台湾空軍の全盛期が続きます。


F-47(P-47)対MiG-15。
左:P-47 2機でMiG-15に損傷を与える。
右:F-47(=P-47)2機でMiG-15の6機と交戦し、1機を撃墜する。
亜音速のジェット機6機で劣勢のF-47を相手に負けて帰ってくるとか、共匪側はどんな顔をしたことでしょう。
パイロットの名前にトップエースの銭奕強上尉の名が有りますね。


F-84G VS MiG-15
直線翼でも後退翼に勝てるっ!


F-84G VS MiG-17
4対7で数に劣り、しかもF-84Gで最新鋭のMiG-17を相手に2機撃墜、2機損傷。損害無し。


F-86セイバー登場!でもやっぱ負け無しで一方的です。
んで、孫くん大喜び。


ここからは、金門砲戦の上空戦です。

F-86F vs MiG-17 7対4で2機撃墜損害無し。
F-86F vs MiG-17 8対8で2機撃墜損害無し。
F-86F vs MiG-17 12対12で5機撃墜損害無し。


F-86F vs MiG-17 4対16(!)で2機撃墜損害無し。
第二次空戦も同。

 
さて、本日のメインイベント。台湾海峡上空戦で最も激しい空中戦となった9・24空戦の時間がやって参りました。
これはもう、屋外展示のF-86Fのページで紹介しておりますが、再度紹介のためコピペします。
10:40第一次空戦 台湾 F-86x18機 VS 中共 米格17(MiG-17)x15機 9機撃墜、損害無し
10:43第二次空戦 台湾 F-86x8機 VS 中共 米格17x14機 1機撃墜、損害無し
15:35第三次空戦 台湾 F-86x12機 VS 中共 米格17x24機 1機撃墜、損害無し



金門砲戦終了。しかし戦いは終わりません。

左:F-86 VS MiG-17 4対4で3機を撃墜損害無し。
左:F-86 VS MiG-17 4対2で1機を撃墜損害無し。


F-104G VS MiG-19 4対12で2機を撃墜損害無し、ただし未帰還1機。
以上です。空軍軍史館の記録と異なっていたりします。もともと撃墜記録なんてアテになりませんから、それほど気にする必要は有りませんが、空軍としての公式戦果はどっちが正しいのでしょうかね。

中華民国(台湾)空軍全盛期伝説:
一:2機のレシプロ戦闘機P-47で2機亜音速ジェット戦闘機MiG-15と交戦し、1機に損傷を負わせ追い返す。
二:6機のMiG-15なら大丈夫だろうと、P-47に襲いかかってきた共匪を1機撃墜し返り討ちにする。
三:時代遅れな直線翼のF-84なんてチョロい。とおもったら、共匪のMiG-15はやっぱり撃墜された。
四:4機のF-86Fで、高性能なMiG-17、しかも4倍の16機を相手に、2機撃墜し損害無し。
五:史上初めて空対空ミサイルを発射し、大戦果を挙げる。
六:それを見た世界各国がミサイル万能主義に走った。
七:中華民国空軍の公式キルレシオは43:2。1機撃墜される間に21.5機を撃墜するの意。

もうやだこの空軍。

台湾桃園国際空港 (中正)航空科学館 2009年夏
Taoyuan Aviation Museum


行き方
屋外展示場
屋内展示場


BACK


MASDF