SCRAMBLE!!


A編隊:F−22Aラプター「オースティン」
任務:アラート待機
隊長:MAYA

B編隊:F−15Cイーグル「ビューイック」
任務:CAP空中戦闘警戒
隊長:NIWATTI

目標:赤軍施設の破壊

レッドアロー演習一日目

青国と赤国(アグレッサー)に分かれて実戦さながらの訓練をするレッドアロー演習、一日目は赤国の侵攻から始まった。最初の任務は青国の司令部を防衛する事。コロラドシティ司令部上空警戒にあたるniwattiのF−15C部隊に、ネリス基地にてアラートにつくMAYA率いるF−22A部隊が配備されている。


「ウーーーウーーーーウーーーー!」
けたたましくサイレンが鳴り響きアラート待機についていた私引きいる3人の部下達とF−22Aに向かって走る。整備員達もだ。全員愛機に乗りこみエンジンをまわす。素早く飛行前の規定チェックをし素早く離陸する。

MAYA「スクランブル!スクランブル!各機離陸し独自の判断で迎撃せよ!!」

アフターバーナー最大で加速し離陸する。滑走中に爆弾が落ちてきたのが見えた。滑走路を直撃したようだが、600mほどの滑走でF−22は離陸し影響を受けなかった。ギアを即座に格納し、レーダーをONにする。


離陸直後、滑走路の直線状目視内に2機が確認できた。アグレッサーの攻撃機だ、即座にロックオンしAIM−9X最新型サイドワインダーをプレゼントしてやることにした。


MAYA「FOX2!」
武器庫のドアが開きサイドワインダーが射出される。さらにもう1機にも連続してミサイルを食らわす。
MAYA「FOX2!」
2発のサイドワインダーがアグレッサーに吸い込まれていくのを確認。
MAYA「スプラッシュ2!!」
2機を同時に撃墜した。僚機も全機離陸し各自高度を上げ要撃に向かっている。四方からアグレッサーがやってきている。しかもすでにかなり近づかれてしまっているのだ。

アフターバーナを炊き要撃に向かう。AMRAAMを選択しSu−35&MiG29の4機をRWSレーダーモードで4機同時にレーダーロックし、一斉に三発全弾のAMRAAMと、残り一発のサイドワインダーを発射した。撃ちっぱなしミサイルなのでいちいち誘導してやる手間は無いのだがAMRAAMは母機から誘導してやった方が命中率は高まる。そのまま敵戦闘機群に機種を向けつづける。

MAYA「着弾まで5.4.3.2……レーダーから反応が消えた。撃墜を確認!ふぅ…」

同時にRWRから、レーダー波が照射されたのを確認、この反応はSu−35だ。

MAYA「イワンの新型か…面白い!ヤンキーの新型とどちらが優れているかドッグファイトで決めてやろうッ!!」

相対速度マッハ2のヘッドオン状態、あっという間に尾翼の赤いフランカーに接近しすれ違う。右ロール45度、そして右手に握るサイドスティックを手前にグッと引く。ハイGヨーヨーだ。HUDのGメーターが9Gを示した。

MAYA「ぐ…なんてパワーだ…ダメだ…エンジンをアイドルに…」
スティックを緩めスロットルを手前いっぱいに引く。最大旋回率速度まで減速した。アフターバーナON。270度旋回するとフランカーも旋回を終了させこちらに機種を向け、またもヘッドオン状態になり、そしてすれ違う。この時すでにF-22の速度はマッハを超えていた。F-22のパワーを制御しているのではなく振りまわされているといった感じだ。

ブラックアウト寸前で朦朧とする中、スロットルを閉じてハイGヨーヨーに入る。180度旋回するとまたもフランカーとヘッドオンになる。しばらく同じ状況が続き、シザースに入った。

MAYA「オースティン2、こちらオースティン1掩護せよ。」

「ラジャー、アタックユアターゲット!FOX2」

Su-35のパイロットはミサイルの接近に気付いたのかとたんに逆方向へ旋回し始めチャフとフレアを放出している。残念ながらミサイルは外れたものの十分牽制になった。途中でブレイクしたSu-35はこちらを見失い索敵をしていた。後方下にいるとも気づかずに…そしてM61バルカンを一連射加えるとSu-35はエンジンから出火しそのまま墜落していった。

MAYA「F-22恐るべし…このパワーと機動性、F-15の比では無いぞ。今まで何機と操縦してきたがこいつは他とは比べ物にならん。それにしても私がふりまわされるだけとは…」

「オースティン1、フランカーショットダウン!」

飛行場攻撃部隊は殲滅された。あとはniwattiのビューイック部隊のCAPが終了すればミッションコンプリート。

こちらはミサイルを使いきり武装が無くなったので基地に帰還することにした。

MAYA「ネリス、オースティンリクエストランディング」

管制「オースティン、クリアードランド22レフト」

niwatti「着陸しちゃうの?」

MAYA「!?Σ( ̄□ ̄;)」

100Kmほど北のコロラドシティ司令部上空でパトロール中のniwattiが何故かこちらに来ていた。

MAYA「に、ニワッチくん?なんでここにいるの?」

niwatti「何でって…こっちに敵の反応があったから…アフターバーナー全開で応援に…」

「こちらコロラド司令部、敵の攻撃を食らい壊滅した、繰り返す司令部は壊滅した。青軍のの敗北だ。」
ミッション失敗を知らせる通信が入った。
MAYA「………………( ̄□ ̄;)」
niwatti「…ご、ごめん(^_^;)」

〜以下、後年出版の「MASDF空戦禄」著まやらーより抜粋〜

「次の瞬間、私はギアをしまいアフターバーナーを開いた。この後よくは覚えていないが気付いた時にはniwattiのF-15Cが火達磨で墜落していき空中で大爆発を起こしていた。機関砲弾がniwattiの太ももを貫通し、さらに火災による火傷を負ったものの彼は脱出し幸い命に別状は無かった。(全治十二ヶ月)」




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