WHERE ITHURTS MOST

A編隊:F−16Cファイティングファルコン「オースティン」
任務 :目標飛行場周辺の対空火器の始末、後に上空警戒
隊長 :MAYA

B編隊:F−15Eストライクイーグル「ビューイック」
任務 :飛行場の燃料タンク破壊と滑走路破壊
隊長 :NIWATTI

C編隊:A−10サンダーボルト2「コルベット」
任務 :駐機中の機を撃破、管制塔の破壊
隊長 :GZ

敵勢力:イラク空軍
脅威 :SAM,AAA,MiG−29,ミラージュF1

目標:敵飛行場の壊滅




MAYA「ったく…俺はいっつも一番危険なワイルドウィーゼルだ。」
NIWATTI「(^_^;)」
GZ「志願したくせに…」

対空兵器をつぶす先発隊が私、滑走路と燃料タンクを破壊するのがNIWATTI、そして最後の仕上げの攻撃部隊がGZという予想通りの配分となった。もっともB,C部隊の隊長である二人はまだ経験も浅く危険なワイルドウィーゼルを任せるには時機尚早との判断からである。

MAYA「ん、SAMのレーダーにロックされたか、こちらオースティン1、これより対空火器の殲滅に入る。オースティン2は右のSAMをつぶせ。オースティン3,4は対空戦車の始末だ。俺は手前のSAMを叩く。以後各自の判断で対空火器を攻撃せよ。以上通信終わり。」
同時に機内のアラームがけたたましく鳴り響いた。SAMが発射されたようだ。
MAYA「っち、そんなヒョロヒョロミサイルに当たるかよ」
急上昇しチャフをばら撒く、「ピーブーピーブー・・・ップ」警報が止まった、回避したようだ。今度はこちらの番だ、すでにウイングマンは攻撃を開始している。
2発のHARMに6発のマーヴェリック、撃ちっぱなしミサイル8発の攻撃力は伊達ではない。各目標に向かって一発ずつ一斉発射を行なった。何のことはない、数分でSAM陣地や対空戦車は破壊され我らの手によって上空制圧された。
MAYA「お仕事終了!さて〜ニワちゃんとGZちゃんの素晴らしい働きを見させてもらおうかね−」と、後続のniwattiとGZを撮る為にカメラを取り出した。

niwatti「ビューイック、アプローチングターゲット」
niwatti率いるビューイック編隊が飛行場上空に到達した。すでにSAMやAAAは壊滅している。100%爆撃に集中できる状態だ。

niwatti「ビューイック1、ボムズアウェイ!!」
投下した数発のクラスターボムは空中で子爆弾に分裂し爆弾の雨を降らせた。
とたんに、密集していた燃料タンクから爆発が起こり、一回の突撃で完全に殲滅した。さすがniwattiだ。

が、その直後・・・
niwatti「インカミングミサイル3オクロック!ブレーク!」
他の飛行場からスクランブルしてきた機がこちらにやってきたのだ。上空警戒に当たっているはずの私はniwattiに注目していたせいで完全に気付かなかった…

MiG-29から放たれたミサイルはniwatti機に直撃こそまぬがれたが近接信管が破裂しniwattiのF-15Eは炎上し大ダメージを受けた。
niwatti「ちづるーーーーーーーーー!!」
次の瞬間、閃光が走り大爆発がおこった。
niwatti


MAYA「…」
GZ「……」

上空を飛んでいた私と、ようやく到着したGZはniwatti機が撃墜される瞬間をこの目で見てしまった。それ同時に無意識で機を旋回させMiGに機首を向けた。すると二機のMiG-29+二機のミラージュF1がこちらに向かっていた。

MAYA「……」
搭載しているのはAIM-120が2発、AIM-9が2発。オースティン編隊は、4機ともまだ一発も対空ミサイルを撃っていない。十分戦える。

MAYA「オースティン2,3,4、ミラージュと交戦せよ!俺はniwattiを撃墜したMiGを殺る…」同空域の低空では、ようやく到達したGZのA-10コルベット部隊は嵐のような地上攻撃を加えている。

MAYA「オースティン1、フォックススリー!」
数秒後MiG-29一機にAIM-120が直撃し木っ端微塵になった。パイロットは脱出するヒマす無かったであろう。もう一発は外れてしまった。この距離だと間違いなくドッグファイトに突入する。


F-16C対MiG-29、機動性の高い軽量戦闘機同士の格闘戦にはいる、機の能力はほぼ互角。甲乙つけがたい。ヘッドオンからすれ違う際に敵パイロットと一瞬目が合った。操縦桿を右に倒し機を傾けて引く。スライスバックマニューバーだ。向こうは左旋回だ。数十秒後、あっという間にMiG-29の背後に回る事に成功しトリガーに指を添えた。
maya
MAYA「仇だ、死ね!」
秒間100発のM61機関砲弾がMiG-29に直撃し火を吹いた、翼がもげる。だがまだ射撃を止めない。100発ほど撃ちこむとMiG-29は爆発を起こし、直後ロケットのような物が撃ちあがった。イラクのパイロットだろう。パラシュートが開き降下して行く。

地上攻撃を終了したGZのA-10はこのパラシュートを見逃さなかった。

GZ「niwattiの痛み恐怖を知れ!」
30mm機関砲を降下中のパイロットに向け射撃した。数発が命中したのか、傘が閉じて急落下して行く。間違いなく地上に叩きつけられるだろう。


MAYA:「こちらオースティン1、全機へ基地に帰還する。」

任務は成功し飛行場は壊滅したが、大切な仲間を失ってしまった。
11飛行隊は完全に静まりかえってしまった。
まだ新婚である彼の妻に戦死報告の手紙を書かなくてはならない…



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