King of Hangar

軍用飛行機の中にはさまざまな境遇で使用されています。某ツンドラ国では雪が降りしきる中、野外駐機されて機体の上に雪が積もっちゃってるような戦闘機もあります(なんとなくMiG-25やMiG-31が似合う)。やってもらえることと言えば、雪を払ってもらえるぐらいです。

そんなひどい扱いもされている飛行機もあれば、完全に温度、湿度をコントロールする空調の効いたハンガーの中で、傷ひとつゴミひとつすら無くなるまでピカピカに磨き上げてもらえる王様のような飛行機も存在します。その飛行機の名はB-2SPIRIT。数ある飛行機の中で最も高価で最も先進的な機体。
かのB-2はステルスを維持するため、完璧ともいえる状況下で翼を休めており、退役するまで自身の値段の10倍近い数千億円の経費がかかるとされています。

そのためB-2は専用ハンガーのあるホワイトマン基地のみに駐留し、月に数回、決まった時間のみを飛行し、たとえ大きな紛争があろうとも、他の基地へ展開することはありません。ユーゴスラビアへの空爆、アフガンへの空爆、どちらも本土のホワイトマン基地より何度も空中給油を行い、20時間、30時間をかけて、それこそ地球1周に匹敵する距離を往復しています。

現在移動式のB-2専用ハンガーを検討中とのこと、ここまでしなければ格納庫の王者B-2は他の地に出向くことすらできないのです。


現在21機で生産がストップいますがノースロップは更なる増産を提案しています。おそらく蹴られるのが落ちでしょうが(笑)