2002年航空自衛隊松島航空基地航空祭

去年2001年は松島基地名物(?)シーフォグ(海霧)が一日中立ち込めていたため、最悪の天候下であったのに対し、今年2002年はすばらしい夏空が広がり、フライトが始まったころから日光に恵まれた最高の条件下での航空祭となりました。

T-2練習機
U-125A救難機
UH-60J救難ヘリコプター
F-2B練習機


まず、朝一番に行われたのはT-2×8機、F-2×2機、U-125×2機、UH-60J×2機によるオープニングフライト。
もはやF-2Bに取って代わられ、消え行く運命にあるT-2の大編隊は、松島でしか見られません。


F-15J要撃戦闘機


オープニングフライトに続くはF-15Jの航過。…本当に航過するだけで終わりました。好きなイーグルの機動飛行を存分に楽しむにはマザーベースの航空祭行くしかないかな?


T-4 Blueimpulse


続いてブルーインパルス午前の部。
他の基地の航空祭は一日のクライマックスに行われるのが通常ですが、ブルーインパルスの本拠地、松島に限っては2度のプログラムが組まれております。上から2段目、一番右の写真は、今回のベストショットです。


ブルーインパルスに続いてエアロックの展示飛行。
今年は岩国、静浜と見学し3度目になるわけですから、写真の撮影は一切行わずその演技を十分堪能させていただきました。


↑そうそう、最前列脚立なんて絶滅した種族かと思ったのですが、目の前に居ました。
エアロックの飛行展示の最中は、撮影を行っていなかったのでさして邪魔にはなりませんでしたが、悪い見本として少なくともココを見ていただけている方は絶対に真似をしないでください。通常の場合迷惑千万です。
この人、エアバンドレシーバーを持っていたので、そのくらいは知ってると思ってたのですが…残念きわまり有りません。



F-2B


午前最後の部ではF-2Bによる機動飛行展示。
2000年での岐阜、2002年での静浜のXF-2による機動飛行と比べると「猫をかぶってる」としか思えない内容に終始しました。今年の静浜航空祭で見せた素晴らしい機動性は披露されず。
下段左の写真、翼が変形してる…


さて、いったんお昼となりますが、地上展示機の写真です。曇っているのは午前に撮影したもの、晴れているものは正午に撮影したものです。


T-4練習機


T-2 Blueimpulse



比べてみようF-2とF-16!

よくこう言う言葉を耳にします。「F-2なんて、どうせF-16じゃん」
確かにソックリではありますが、実際近くで比較すると似て非なるものです。F-2BとF-16C、比べてくれと言わんばかりに並べておいてありました。

右がF-16、左がF-2の写真です。
上の写真は機体の真正面に立ち、目の高さから水平に撮影したものです。F-2のほうが明らかに大きいことが見てわかると思います。
…もっともF-2は非武装、F-16はAIM-9,AIM-120,HTS,AGM-88,ECM,さらには燃料タンクまで搭載した状態であったので、重さで足が沈んでるとも考えられますが




遠くから撮影した写真でも、機体の大きさの違いが見て取れます。

こればっかりは写真ではなく実物を見なければいまいち実感できないかもしれません。F-16は一目見ても小柄なイメージを受けますが、F-2では結構多きいというイメージをいただかずにはいられません。


F-2


F-16C Fighting Falcon


F-15J Eagle


F-4EJ改 Phantom II


RF-4E Phantom II
スペックの看板をよく見るとRF-4E□となっています。
本当はRF-4EJって書いてあるのを白いテープを貼って、再利用でもしたのでしょうか??




ブルーインパルスジュニア
ブルーインパルスに似せた改造ミニバイクを操縦し、地上での「アクロバット飛行」を行います。

ただの休憩時間のアトラクション程度に考えてはいけません。パイロット達(本物のブルーの整備士たち)は、日々お昼休みの貴重な休憩時間を利用して訓練を行っているそうです。みようみまねにコピーしようとも、訓練の賜物をそうかんたんに真似はできないでしょう。

衝突寸前の絶妙なバランスを必要とする演技が多くをしめます。

Blueimpulse Junior

個人的に好きな技は…デルタループと、コークスクリュー。
デルタループは右手にブルーのぬいぐるみ(?)を手にループを見せます。
「パイロットには最大7Gの重力、そして恥ずかしさのため苦痛の表情をしております。」
コークスクリューの演技では、ちっちゃいT-4がぐるぐるバレルロールを行いながら追従していく姿には会場からは笑いの声が。
ちなみにナレーターは女性自衛官のカッコをした「かずりん」そういう趣味は多分無いと思う。このブルージュニア、小さいお子様にお勧めです。っと、ありますが、一番喜んでるのは大人であったりする。



C-1


C-130H


E-2C


午後の部最初の飛行展示はU-125AおよびUH-60JによるSARこと救難捜索です。前日3時間しか寝ていなかったため、あまりの眠たさに負けてしまい、気が付いたときには着陸しておりました(爆)

そして松島航空祭のフィナーレを飾るのはやはりT-4ブルーインパルス。
午前とほとんど同じ内容の演技で再度楽しませてくれました。
ただ写真を撮影するだけでは芸がないので、2回目の演技は久しぶりにデジカメの動画機能も使用してみました。アングルが結構酷いですが(^^;

チェンジオーバーターン〜レインフォール〜着陸 (WMVファイル1.6Mb)

Blueimpulse #1〜#4


T-4 Blueimpulse





デルタ、アローヘッド編隊〜ボントンロール

三角形のデルタ編隊から瞬間的にアローヘッドと呼ばれる編隊に以降し、続けて全機一斉にロールを行う演技です。
アナウンスによると、高い技量、そしてなにより高いチームワークが必要だそうです。
このボントンロールは、瞬間的なタイミングが必要とされるため、ほんの0.1秒の差ですら大きく見た目に響いてしまう、一見簡単そうですが最も成功率の低い技でもあります。完全にそろったボントンロールはめったに見れるものではありません。

今回の結果は、上の写真の通り…(涙)




…以上で松島航空祭レポートを終了します。
今回の航空祭は、規模は小さいものの、多く楽しむことができました。
いつものように、私とご同行していただいた方々に厚く御礼申し上げます。


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