岐阜基地航空祭前日、各務ヶ原航空博物館へ行って参りました。
目玉のSTOL実験機「飛鳥」や退役したYS-11、F-104、T-33...いろんな実機がありました。
中でもシミュレーターは面白かった…各務ヶ原飛行場前駅からバスで行くのですが、1時間もまたないとバスがこないので、歩いていくことにしました(約4KM)あとでかなり疲れましたが…行く途中にB777が綺麗なコントレイルを引いていました




C-1輸送機を改造したSTOL短距離離着陸研究機「飛鳥」その特異なエンジン位置が目立ちます。
コックピット内は、見た瞬間「これなら僕でも操縦できる!!」と錯覚してしまった。
え?だってマイクロソフトの[フライトシミュレーターで訓練したんだからきっと僕だって…(爆)





上:すでに退役したF-104Jスターファイター邀撃戦闘機。本国アメリカでは不適格のレッテルを貼られてしまいましたが、日本をはじめ色々な国で活躍しました。F-15やF-4に比べるとかなり小柄です。

下:半世紀以上も現役を貫いた傑作練習機T-33。元々は太平洋戦争時に対日本戦として設計されたP-80シューティングスターと呼ばれる戦闘機だったのですが、戦闘機としてよりも練習機としての名声の方が高い機体。


上:さて、これは何でしょう?正解はT-4 BlueImpulseのシミュレーター。写真じゃ分りませんが、もうグイングイン動きまくりで、それを見た人は「怖いよ…やめよう」と行っていたほどです。BlueImpulseの飛行を体験できるすばらしいアトラクションでした。Gがかかるんよ…スゲェ面白かった。

このBlueImpulseのシミュレーターのほかに宇宙シミュレーターというものがあり、そっちの方はもっと激しく動きまくりで酔いました。宇宙船をカタパルトで射出するときなんか体にGがものすごくかかり、ツレの友人は「うおおーーーー!!」等と絶叫しておりました。いや、マジで面白かったっすよ。


下:これは、地域の飛行機マニアがXOH-1の1/1木製模型を自作で作ったのを展示しています。…当然嘘です(^_^;)
本当はXOH-1を実際に試作する祭に風洞実験などで使われた実験用の模型です。コックピットまで作られております!後ろに見えるのはナントカ飛行艇…忘れた(爆)US-1の元になった機体です。


上:P-2対潜哨戒機。現在100機近くが活躍中のP-3対潜哨戒機の前任。あんまよくしりません。

下:YS-11旅客機のコックピットです。正直、自分でも操縦できると思った…(飛鳥と一緒だ)いや、フライトシムやっている人が見たらみんなそう思いますって。ハイ。







富士重工FA200エアロスバル。F/A-18とは何ら関係のない4人のり小型機です。4人乗りのくせにアクロバット飛行もできる!例によって操縦できると錯覚しました…いや、YS-11や飛鳥はともかくこれなら操縦できるに違いない…マジで。計器類の説明を加えてみました。旅客機などと違い左右の計器配置が違うのは向こうを除き見れるからだそうです。手ぶれしてしまった(>_<)


上:各務原飛行場で誕生した第1号機のサルムソン2A-2型乙式一型偵察機。これ以降各務ヶ原では4式疾風戦闘機、T-4練習機、C-1輸送機、そしてH-2ロケットなど数10機種が生産される日本の航空技術のメッカとなるのです。


中:自動車やグリペン戦闘機で有名なサーブ社のサフィールを改造して製作されたX1GSTOL実験機昭和30年ごろに多種の装備や改良を加えられ何度も形を変え、現在は最終形態で保存されております。

下:VTOLの実験機です。決して月面での作業用のマシンではありません。これでも人が乗り操縦する垂直離着陸実験機なのです。エンジンが下向きで装備されています。


上:宇宙服です。従来のものと比べて非常に軽く安く高性能になっており(それでも高いし重い)、5分もあればパイロットが一人で着脱できるようになっているそうです。


あとがき

88式偵察機と言う機体です。何をやっているかわかるでしょうか?ロープで牽引しているのではありません。なんと空中給油をしているのです!!上からロープをたらし、下のパイロットは操縦しつつホースをキャッチしそして給油口に接続しなければなりません。そのうえプロペラに絡まらないように注意する必要もあり、あまりにも無茶なので結局実験だけで終わりました。

航空関係の博物館は浜松広報館以来です。次は所沢の航空発祥記念館にも行ってみたいと思っています。
一度皆さんも各務ヶ原博物館に行ってみてはどうでしょう?体感シミュレーター面白いよ。そこ等の遊園地にある画像が出てGがかかるアトラクションみたいなものですが。


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